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巻頭言

米軍普天間基地の名護市辺野古への移設問題で、辺野古に新基地をつくらせないと、みじんも揺らぐことのない信念と気概で、文字通り命を削る闘いの日々であった翁長沖縄県知事が急逝された。知事はもともと保守側の重鎮ながら、保守・革新の垣根を超え、「オール沖縄」として心を一つに闘う新しい歴史を築いた。

翁長知事の闘いの原点となった出来事の一つが、「沖縄戦の記述が教科書から消えたこと」と聞く。国が、歴史の事実を消し去り、沖縄を捨てたことへの強い怒りであった。そして、平和を何より強く願っていた。

先の通常国会は、「森友・加計」問題で、国政私物化、公文書改ざん、ねつ造、虚偽答弁等々の事実の隠ぺい…立憲主義の破壊の一方で、過労死を促進する働き方「改革」法、ギャンブル依存症が懸念されるカジノ実施法等々の悪法の強行成立と、憲政史上例を見ない汚点を残した。安倍首相は、暴走政治の安倍政権5年半を自画自賛し、9月の自民党総裁選で三選を目指し、自衛隊の憲法9条明記した改憲案を次の国会に提出すると明言した。この秋の臨時国会は、2020年に憲法改正をすると公言した安倍首相にとって、改憲発議の最後の機会だ。

9条に「自衛隊」を書き込む意味は、憲法解釈を変更した閣議決定と安保関連法で踏み切った集団的自衛権の行使をフルに実行すること。それは、9条2項が死文化し、自衛隊という名の軍隊で、アメリカの戦争にためらいなく参加する国にすることであり、国政の私物化と国のために生命を捧げる国民による安倍「独裁」国家を目指しているものに他ならない。

この事実を多くの国民に知らせ、改憲を阻止し、憲法9条に基づく平和外交にカジを切らせるためには、1800万を超えた3000万署名を何としてもやり遂げなければならないし、これが、志半ばで逝った翁長知事の遺志を受け継ぐことになる。

弁護士 高崎 裕子